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SuperImaging of Hyper DR Panel

Over 1 million cancer patients are diagnosed and treated each year with medical systems using PerkinElmer FPDs. In the field of Veterinary, both people and their pets benefit from our FPD technology.


年間百万人以上の癌患者が PerkinElmer 社製 FPD を使用した医療システムで診断・治療を受けています。獣医学領域においても人々とペット達の QOL に貢献します。


PerkinElmer®

PE4336イメージ
出典:月間CAP2015年10月号P,118〜P,123

2015年春季(日本獣医麻酔外科学会╱日本獣医循環器学会╱日本獣医画像診断学会)合同学会共催ランチョンセミナーより

エキゾチックな画像診断

~機器環境および保定・読影技術~

講師 霍野晋吉 Shinkichi Tsuruno エキゾチックペットクリニック
ウーパールーパーイメージ
機器環境

CR(Computed Radiography)は、従来のフィルムの代わりにIP(Imaging Plate)を使用し、IP専用装置で読み取り、画像データを得る。対してDR(Digital Radiography)は、半導体検出器(FPD:Flat Panel Detector)によりデジタル画像を作成し、撮影直後にモニタ上に画像を表示することができる。特にエキゾチックアニマルの場合、撮影のために保定を繰り返すことで動物に負担がかかってしまう。そのため、撮影が失敗した際にもすぐにその場でやり直すことができ、何度も保定をする必要性が減るDRは有用である。

グレー階調比較
主なCR・DRの比較

CRおよびDRの性能として、画素ピッチは1コマが小さいほど微細な表現が可能となる。また、階調が高いほど、描出画像を滑らかに表現することができる(右図)。そのため、単純に画素ピッチが小さく階調が高いものがエキゾチックアニマルには好ましい。DRに焦点をしぼり主な機種で比較をしていくと、画素ピッチが小さく、かつ諧調も高い機種は、パーキンエルマーDRであった(下表)。より高い解像度を得ることが可能なため、エキゾチックアニマルの画像診断に有用であると考えられる(下右図)。

表
画素ピッチ
高解像度なDRによる撮影画像との比較

演者がこれまで活用してきたDR(画素ピッチが大きく、低階調:以下、従来のDR)と、高解像度なパーキンエルマーDRでは画像にどのような差が認められるのか、またそれに伴う診断精度についてくらべてみたい。

ベルツノガエル

ツノガエルは下に敷く土や砂など、何でも食べてしまう。そのため消化管閉塞を起こすことが多いが、食べても安全な砂や小さい砂、土を使えば問題はない。右図に示す高解像度なDR画像では、食べた石の構造まで分かる。

ベルツノガエル
A:従来のDR画像
B:高解像度なDR画像。消化管内にある石の構造まで分かる。
ファイアーサラマンダー
A:従来のDR画像
B:高解像度なDR画像。骨関節まで詳細に認められる。
ファイアーサラマンダー

従来のDR画像では、前肢端の細部を見ることはできない。一方、高解像度なDR画像では、前肢の骨関節までしっかりと見ることができる。

エボシカメレオン

爬虫類は強膜の部分に小さい骨片が並んでおり、強膜輪と呼ばれる構造をもつ。X線撮影では通常写ることはないが、高解像度なDR画像では強膜輪を見ることができる。

エボシカメレオン
A:従来のDR画像 B:高解像度なDR画像
モルモット
フェレット
A:モルモットの腹部VD像。胃内に牧草成分および
 消化管ガスと思われる所見が認められる
B:フェレットの腹部ラテラル像。胃内にペレットの
 カルシウム成分と思われる不透過性亢進像が認められる
高解像度なDRによってよく見える画像
フェレットとモルモットの胃内

フェレットは肉食動物であり、左図Bの胃内に細かい斑状を認める像は、フェレットが主食とするペレットのカルシウム成分である。左図Aは、草食動物であり牧草を主食とするモルモットの画像だが、牧草成分が消化管ガスとともに明瞭に認められる。

ウサギの胃内

Aの画像はウサギの腹部の正常所見である。
Cは、胃内に食渣とも異なる軟部組織腫瘤様の所見が認められ、これが毛球である可能性がある。このように高解像度なDRで撮影すると、毛球の存在が分かり、胃内毛球症の診断ができる可能性がある。

ウサギA
A:ウサギの腹部の正常像
ウサギB
B:胃がやや拡大しており、ガス貯留と思われる所見が認められる
ウサギC
C:胃内に毛球が疑われる所見が認められる
ウサギD
D:消化管うっ帯の所見が認められる
ウサギの不正咬合

ウサギの歯における不正咬合も見ることが可能である。図はウサギの頭部を撮影した画像であるが、高解像度なDR画像においては図Dのように臼歯のスパイク陰影が明瞭に写る。

ウサギの不正咬合
不正咬合を有するウサギの頭部3方向撮影像。A~Dが高解像度なDRで、E~Hが従来のDRで撮影した画像である。DとHは正面からの頭部X線画像であり、Dでは黄矢印のように臼歯のスパイク陰影が明瞭に認められる。

»DRパネル検出器原理例

検出器原理例

»専用ソフト

専用ソフト

取得画像はパソコンさえあれば、飼い主様・ご紹介クリニックでも見られるビュアーソフト付きファイルでご提供出来ます。

»製品仕様
PE4336
PE1512
»製造販売元

MEソリューション株式会社
mesolution email