Over 1 million cancer patients are diagnosed and treated each year with medical systems using PerkinElmer FPDs. In the field of Veterinary, both people and their pets benefit from our FPD technology.
年間百万人以上の癌患者が PerkinElmer 社製 FPD を使用した医療システムで診断・治療を受けています。獣医学領域においても人々とペット達の QOL に貢献します。
PerkinElmer®
CR(Computed Radiography)は、従来のフィルムの代わりにIP(Imaging Plate)を使用し、IP専用装置で読み取り、画像データを得る。対してDR(Digital Radiography)は、半導体検出器(FPD:Flat Panel Detector)によりデジタル画像を作成し、撮影直後にモニタ上に画像を表示することができる。特にエキゾチックアニマルの場合、撮影のために保定を繰り返すことで動物に負担がかかってしまう。そのため、撮影が失敗した際にもすぐにその場でやり直すことができ、何度も保定をする必要性が減るDRは有用である。
CRおよびDRの性能として、画素ピッチは1コマが小さいほど微細な表現が可能となる。また、階調が高いほど、描出画像を滑らかに表現することができる(右図)。そのため、単純に画素ピッチが小さく階調が高いものがエキゾチックアニマルには好ましい。DRに焦点をしぼり主な機種で比較をしていくと、画素ピッチが小さく、かつ諧調も高い機種は、パーキンエルマーDRであった(下表)。より高い解像度を得ることが可能なため、エキゾチックアニマルの画像診断に有用であると考えられる(下右図)。
演者がこれまで活用してきたDR(画素ピッチが大きく、低階調:以下、従来のDR)と、高解像度なパーキンエルマーDRでは画像にどのような差が認められるのか、またそれに伴う診断精度についてくらべてみたい。
ツノガエルは下に敷く土や砂など、何でも食べてしまう。そのため消化管閉塞を起こすことが多いが、食べても安全な砂や小さい砂、土を使えば問題はない。右図に示す高解像度なDR画像では、食べた石の構造まで分かる。
従来のDR画像では、前肢端の細部を見ることはできない。一方、高解像度なDR画像では、前肢の骨関節までしっかりと見ることができる。
爬虫類は強膜の部分に小さい骨片が並んでおり、強膜輪と呼ばれる構造をもつ。X線撮影では通常写ることはないが、高解像度なDR画像では強膜輪を見ることができる。
フェレットは肉食動物であり、左図Bの胃内に細かい斑状を認める像は、フェレットが主食とするペレットのカルシウム成分である。左図Aは、草食動物であり牧草を主食とするモルモットの画像だが、牧草成分が消化管ガスとともに明瞭に認められる。
Aの画像はウサギの腹部の正常所見である。
Cは、胃内に食渣とも異なる軟部組織腫瘤様の所見が認められ、これが毛球である可能性がある。このように高解像度なDRで撮影すると、毛球の存在が分かり、胃内毛球症の診断ができる可能性がある。
ウサギの歯における不正咬合も見ることが可能である。図はウサギの頭部を撮影した画像であるが、高解像度なDR画像においては図Dのように臼歯のスパイク陰影が明瞭に写る。
取得画像はパソコンさえあれば、飼い主様・ご紹介クリニックでも見られるビュアーソフト付きファイルでご提供出来ます。